卓球王国 [雑誌]

卓球王国が発売されたときには、とにかく買いまくった。
書店売りの卓球雑誌は、私にとってははじめての経験で、この雑誌をつぶしてはならないとの思いから、書店にある都度に買っていた。号によっては5冊くらい買った本もあるのではないだろうか。人に貸したりあげたりしたものもあるが、今でも初期のものは数冊ある号も少なくない。

「TSPトピックス」が好きで、卓球ショップにおいてあるときにはいつも買っていた。変な表現だが、なんかほんとに卓球を好きな人が作っている雑誌と言う印象があって、おもしろかった。技術を見たければ、「卓球レポート」。ちょっとファンの心理をくすぐるのが、「TSPトピックス」、記録が細かくのっているのが、「ニッタクニュス」というイメージだった。
雑誌と言えるかわからないが「日本の千人」という日本卓球協会の企画があって、申し込むと時々冊子が送ってきていた。いつのまにか来なくなったが、どうしたのか自分でも覚えていない。
しかし、いずれも一般的な書店で手に入れることはできなかった。そこへ卓球王国が創刊になるということで、「やっていけるのか」という不安を解消するために、(私が不安になる必要などまったくなかったのだが)少しでも協力しようとして買っていたのが冒頭の状況になるわけだ。もっとも、今考えれば、卓球の愛好者がその地域で、ふと卓球王国を手にする機会をすべて奪っていたのかもしれない。しかし、当時はよかれと思ってやっていたこと。出版社の方、卓球ファンの方、ごめんなさい。

卓球王国の副産物として、卓球レポートが大型になりページも増えたことも書いておきたい。卓球レポートは、それまでもとても良心的な値段で内容の質もよかったのだが、競争によって、さらによいものとなった。卓球王国さんにも卓球レポートさんにも頭がさがる。

創刊号は福原愛さんがラケットをもってかわいく写っている。まだ、乳歯が抜けた時期だったのか、前歯が欠けている。月刊スキーグラフィックの別冊としてでているようで、680円。1997年だから13年前か。松下浩二さんのインタビューがあったり、アニマル浜口さん、井岡弘樹さんの記事があったり・・・。全日本では岩崎さん、小山さんが優勝。超練習法という連載では、倉嶋さんがモデルになっている。高島さんの戦術、遊沢さんのサービス、岡沢さんのメンタル、ルールの話から、動体視力の話まで、誠にあっぱれ!という充実内容である。福原さんの記事では、選手時代の松下雄二さんが写っている写真があり、協和発酵の記事には「マメマメ大王」とそのまめさが書かれている。



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